コラム

2020.11.19.

アパートを建築しよう!木造アパートの耐震性について!

住宅やアパートの建築において、鉄骨造やRC造に比べ「木造は耐震性が弱い」という認識が強いようです。確かに、構造を建築現場で見ると、鉄骨やコンクリートに比べ木造の柱は頼りなく見えるのかもしれません。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。木造アパートは価格など圧倒的なメリットがあり投資をする上での注目度が高いぶん、性能などが気になってしまいますよね。特に耐震性能は、断熱性能や遮音性能などと同様に関心の高い内容となります。そこで、今回のコラムでは、アパートを取得したいけど構造に悩んでいたり、木造で建築することが不安だったりする方のために、安心・安全に関わる耐震性能にフォーカスを当ててご紹介していきたいと思います。それではさっそくはじめていきましょう。

木造アパートの耐震性は弱い?木造建築の歴史をみてみましょう!

日本の建築において、木造建築はご存知の通り1番歴史が長い建築方法です。そして、今の時代で1番多く建築されているのも、木造建築です。「木造在来工法」、別名「木造軸組工法」が1番有名であり最も採用されている木造建築です。「在来」という名前を見ていただければわかるように、歴史が長い木造建築の工法です。奈良や京都の寺社を見てもわかる通り1000年以上経つ木造の建物も、今なお立派に建っています。

木造アパートの耐震性はなぜ弱いといわれるのか?

では、なぜ「木造は弱い」という認識が強いのでしょうか。それは、おそらく1995年の阪神淡路大震災の際に多くの木造住宅が倒壊している映像をテレビや新聞などで見たからというのが大きな理由ではないかと思います。湿気で構造材が腐りかけ、シロアリ被害があるような家や、構造の検討がされていない所謂地元の大工さんが建てた家(もちろんよい家も多い)の倒壊が多かったというような報告もあがっていますが、やはり木造建築は弱いのではないか!?というように考えられます。

次に、2011年の東日本大震災では、築年数が浅い木造住宅が地盤が流れて完全に傾いて滑っているにも関わらず、全く倒壊していない映像が衝撃的でした。これは、木造建築が弱いという概念とは逆の映像です。しかし、この大震災においても多くの木造建築が倒壊・半壊しました。

木造アパートの耐震性を建築基準法で確認!

1950年、日本に建築基準法という法律が制定されました。その後、1981年には耐震性について厳しいルールで改正され、それ以前の基準の建物を「旧耐震」、以降の基準で建てられた建物を「新耐震」と呼ぶようになりました。そして、2000年の阪神淡路大震災では「旧耐震」の家の倒壊・半壊が多かったのですが、耐震性を向上させる改正がここでもありました。ここで、「住宅品質確保促進法」所謂「品確法」が制定され、それに基づいて「住宅性能表示制度」「瑕疵担保責任10年間義務付け」等が始まりました。この「住宅性能表示制度」という制度の中には、10の分野があり、そのうちの1つに「構造の安定に関すること」があります。そこに、みなさんもよく耳にする「耐震等級」というものになります。

ところで、建築基準法とはなんでしょうか。第一条の(目的)では、

‘この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。’

建築基準法

と謳われています。要するに、建築物の最低の基準を定めているということになります。それが、耐震性能でいうと耐震等級1ということになります。数百年に一度発生する地震(震度6強から7程度)に対して倒壊・破壊しないという基準であり、数十年に一度発生する地震(震度5程度)に対して損傷しないことが目安となっています。ということは、最低基準で木造建築したとしても震度6強〜震度7程度では倒壊しないということです。

構造計算をして木造アパートを建築することが重要!

アパートへ投資をする際に、コスト面で大きなメリットがある木造アパート。耐震性がしっかりと担保されていることがわかると、とても安心して進めることができます。建築工事開始の許可である建築確認申請を提出する際、構造計算をして、適合していると判定されれば安心です。

しかし、ここで1つ大切なことがあります。

四号建築物という、木造でいうと2階建て以下かつ延べ床面積500m2以下かつ高さ13m以下かつ軒の高さ9m以下である場合、仕様規定という条件を満たすことで構造計算をしなくても良いことになっているのです。実際に構造計算がされていない家が多く、その建物を構造計算すると20%〜40%近く強度不足の場合もあるので、心配な方は設計者の方に確認するようにしましょう。

木造アパートの建築はモクゾウアパートビルダーズへ

アパート投資としてメリットが多い木造アパートの不安要素であるといわれる「耐震性能」について解説してきました。ここまでお読みいただきましたらお分かりの通り、「構造計算」をすることで安心した木造アパートを建築し所有することができます。

モクゾウアパートビルダーズでは、構造計算をしたアパートを建築するのはもちろんのこと、施工においてもプロとして建築を行なっております。いくら構造計算をしても、施工が悪ければ全く意味がありません。私たちは、木造アパート建築のプロ集団です。木造アパートを建築するなら、相談料無料で行えるモクゾウアパートビルダーズへご相談ください。

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