お見積もり・プランニングは無料です!
?お問い合わせ
コラム
2021.01.06.
定期的に質問をいただくなかで、木造アパートの音はどれくらい響くのかという内容をいただくことがあります。音の問題は、借主側が建物を借りるうえで非常に不安に思う要素の一つです。デザインがよくても、設備が整っていても、騒音レベルに音が気になるようだったら、借り手側は失敗したと後悔してしまいます。
最初に結論を伝えてしまうと、昔の木造アパートは上階の騒音は響きます。古ければ古いほど、音の問題が発生する可能性は高いと思います。
目次
それでは逆に騒音の問題が少ない構造の建物は、どんな建物かとういことになると、圧倒的に鉄筋コンクリート造が遮音性に優れています。鉄骨造でもデッキコンクリートを床に採用している場合は、遮音性に優れていますがコスト面を考えると通常はALCといわれる軽量コンクリートが採用されていることが多いため、鉄筋コンクリート造と比較すると遮音性はよくないです。さらに踏み込むと、鉄筋コンクリートのなかでも柱と梁があるラーメン構造よりも、隣の住戸を隔てた界壁まで鉄筋コンクリートで作られていることが多い、壁式コンクリート構造が一番遮音性能が高いといえるでしょう。とはいえ、ここでお話しした内容はあくまで目安となりますので、実際は建物の仕様により変わってきます。
より具体的な遮音、防音性能を定量的に判断する方法もあります。壁の場合はD値、床の場合はL値、サッシの場合はT値であらわすことができます。D、T値に関しては数字が高いほうが遮音性能が高く、L値に関しては低い数値のほうが、遮音性能が高いということになります。床のL値に関しては評価が反対になるのでまぎわらしいですが、覚えておくとよいでしょう。
ただし、実際の不動産の間取りと賃料が書いてある販促チラシでは、間取りの大きさと、建てた年代、構造、設備くらいしか判別することができません。仲介の不動産会社が理解していればよいのですが、聞いてもわからないことが多いです。それではどうすうるのか次項で解説していきます。
私が考える、防音対策が行われているかどうかを調べる方法は2つ紹介します。これは借手側だけでなく、アパートの購入を検討されている方にもあてはまります。
販促用のチラシには建物の平面図しか載っていませんが、実際に建物を建てるときはその他にも図面が必要になります。仕上げ表または矩計図をみると、建物の仕様が記載されています。図面には壁、天井、床の断熱材や吸音材、遮音材の有無と仕様、アルミサッシの仕様が記載されています。したがって図面を不動産仲介の担当の人にみせてもらうとよいかもしれません。その場で難しい場合は、後で確認してもらうようにお願いするとよいかもしれません。
建物の図面が残っていれば問題ないのですが、古い建物だと図面が残っていないことがよくあります。そんな場合の奥の手としては現地で確認をすることができます。どのように確認をするのかというと、ほとんどの建物には点検口というものが天井に設けられています。どの場所に点検口が設けられているかというとUB、収納クローゼットの天井面となります。その部分を開けて天井裏をのぞけば断熱材や吸音材の有無がわかります。ただし、天井点検口の高さが足場になる部分がなくて高かったりする場合は、脚立が必要になったりしてしまいます。こちらも少し用意が大げさに感じるかもしれません。
簡単に建物の仕様がわかる方法が一つあります、それは建物のアルミサッシを確認することで、ある程度の仕様を判別することができます。それはアルミサッシがシングルガラスかペアガラスかを確認することです。シングルガラスになっている場合は、まず遮音材や吸音材の類は入っていないと考えてよいと思います。設計者の感覚としては、コストダウンを考える場合は、シングルガラスにするくらいなら、その前に吸音材や遮音材を無くすことを考えるはずだからです。したがってシングルガラスかペアガラスかを確認することは、音の問題だけではなく建物の仕様を考えるうえで非常に大事です。逆にサッシがトリプルガラスやlow-eガラスの仕様になっている場合は、遮音材や吸音材などの防音対策をしている可能性が高いと思います。
いろいろ心配するようなことを書きましたが、現在の木造アパートは昔と違って、適切な対策をしたら音に関してもかなり改善されており生活音が気にならないレベルまで近づいてきていますのでご安心ください。
木造アパートの音漏れ対策に関して一括解説したコラムがありますのでご覧ください。
木造アパートの音や音漏れに関する対策などを徹底一括解説
私たちモクゾウアパートビルダーズは、その名の通り、木造アパートに特化した木造アパート建築のプロフェッショナル集団です。木造アパートを新築する場合、不動産投資として賃貸運営をはじめられる方がほとんどかと思います。そして、初めて不動産投資にチャレンジされる方も多いかと思います。実際に私たちにご相談される方の中にも初めての不動産投資、賃貸運営という方が多くいらっしゃいます。そのような場合には、モクゾウアパートビルダーズへご相談ください。弊社は全ての社員が木造建築に関する知識を持っております。そのため、営業・設計・施工の全ての社員が現場を見る能力を持っています。さらに全ての大工は質の高い社員教育が行われた社員大工です。そのため、費用を抑えながら、質の高い木造アパートの建築を実現することができます。また、銀行や不動産会社などとの強固なネットワークもあるため、資金計画や賃貸運営のご相談も容易に行うことが可能です。この機会にぜひモクゾウアパートビルダーズにご相談ください。見積もり、プランニングは無料です。
※木造アパートに音の問題の対策をしたいという方はお問い合わせの際に音問題への対策を行いたい旨をお知らせください。中古アパートなどの既存建物に対する防音工事のみのご相談も受け付けておりますので、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。
お見積もり・プランニングは無料です!
?お問い合わせ