コラム

2020.10.05.

木造アパートの音について一括解説、騒音や音漏れ、防音対策について!!

木造アパートの音の問題は、木造アパートの新築を進めているお客様がもっとも気にされることです。

実際に、木造アパートの経営をはじめてよくトラブルになるのが、近隣住民どうしで音が気になるという問題です。この音の問題があることで木造アパートを選ばないというアパート経営者もいます。

しかし、現在の木造アパートは建築技術の進歩により、従来の木造アパートから性能面においては格段にアップグレードされています。今の木造アパート建築の技術をもって、音の問題への対策をしっかり行えば、遮音性、防音性を高めることができます。

今回のコラムでは、木造アパートの音の問題と対策についてご紹介していきます。音の問題が限りなく発生しない、木造アパートの建築を目指している方は是非最後まで読んでみてください。

木造アパートの騒音について

現在でも「木造アパートは音の問題が発生する」という認識を持っていらっしゃる方が非常にたくさんいらっしゃいます。

たしかに木造アパートはRC造のアパートに比べて、音が響きやすいと言われています。また、鉄骨造と比較した場合は、鉄骨造の防音性能に関しても木造と比較して圧倒的に防音性能が良いと思われがちですが、実際は木造とそれほど変わらない場合も多いです。鉄骨造の場合は実際の床の仕様が建物によって変わってきます。その床の仕様によって音の伝わり方が変わってくるため、鉄骨造だから騒音は問題ないとは言えません。

そのため、鉄骨造でも自室に友人を招待した際の話し声や、夜間に洗濯機をまわすことが多いことが、近隣の迷惑になってしまったりする場合があります。ALCパネル(軽量コンクリート)の厚さ起因してくることが多いです。

RC(床:RC)>重量鉄骨(床:デッキコンクリート)>ALC鉄骨(ALCパネル)>軽量鉄骨=木造(仕様による)

木造アパートは騒音の問題がなぜ発生しやすいのか?

木造アパートで音の問題が発生しやすい理由は、素材の特性によるところが大きいです。音の伝えやすさは物質の密度と質量が関係しています。

RC(=コンクリート)の場合は、簡単に想像できますが、密度も質量も高い素材です。一方、木は密度も少なく、質量も軽いため、音を伝えやすい素材です。

木造アパートの騒音の問題は物件ごとに異なる?

前述のように、木造アパートは音の問題が多く発生すると認識されている方が非常に多くいらっしゃいます。しかし、昭和56年の耐震基準の改正とともに建築技術も進歩してきました。

その甲斐あってか、音の問題が気にならない木造アパートが出てきているのも事実です。

古い木造アパートは遮音性・防音性が低いものが多いですが築浅の木造アパートの中にはしっかりと防音性・遮音性を考えられたものもあります。

したがって、一概に木造アパートだからといって音の問題が発生するとは言い切れなくなってきているのです。

木造アパートはやめたほうがよい?

木造アパートの音の問題から木造アパートの入居だったり、購入をためらってしまうという意見も聞きます。


しかし、実情としては、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較すると、近年一番技術革新が進んでいるのが木造アパートで、具体的に木造アパートの音の問題を解決する材料や工法が年々増えてきているのです。


昔の木造アパートは音の対策方法が限定されていましたが、現在は多様な解決方法があるため、木造アパートの負のイメージを刷新する状況ではないかと思っています。

>>木造アパート、やめとけって本当?木造アパートの「今」をご紹介

木造アパートの音の発生源について

木造アパートに限らず集合住宅の音の発生源は大きく分けて下記の3つに分別されます。これらの音との付き合い方が、木造アパートの音漏れ対策をする上で大事になってきます。

  • 屋外から侵入する音
  • 建物の住戸間で発生する音
  • 住戸内で発生する音

屋外から侵入する音は、外で歩行している人の話し声や、車や電車などの音が該当します。これは立地的な要因が大きく影響を与えてきます。


建物の住戸間で発生する音は、上下階や隣接する住戸の壁や床から発生する音です。こちらは建物の仕様や間取りによって影響を与えていきます。


住戸内で発生する音は、洗濯機や掃除機、トイレ等の住戸内を生活する上で発生する生活音です。こちらは通常の集合住宅の設計では積極的に考えられていません。


より詳細な内容については下記のリンク先にまとめましたので、気になる方は確認してみてください。

>>集合住宅の音の発生源の種類を3種類にわけて説明します

木造アパートの音はどれくらい音漏れがするのか個人で調べる方法

木造アパートの音はどれくらい響くのかという内容をいただくことがあります。最初に結論を伝えてしまうと、昔の木造アパートは上階の騒音は響きます。

しかし現在の木造アパートは建物仕様が改善されてきたものが増えてきています。

専門家に依頼して調べてもらうのが一番ですが、専門家に依頼しなくても個人で調べる方法があります。あくまで目安となりますが、大きく分けて下記の3つに分別されます。

  • 図面(仕上げ表、矩計図)を見て仕様を確認する
  • 現地の建物の点検口から吸音材や遮音シートの有無を確認する
  • アルミサッシの仕様を見る

これから入居を検討している人、中古木造アパートの購入を検討している人は参考にしてみてください。

より詳細な内容については下記のリンク先にまとめましたので、気になる方は確認してみてください。

>>木造アパートの音はどれくらい音漏れがするのか個人で調べる方

木造アパートの音の問題の対策で必要なこと

ここまでは、音の発生源の種類や音による問題について説明してきました。それでは、木造アパートの音の問題はどのように対策をすることができるのでしょうか。

ここからは、私たちモクゾウアパートビルダーズが木造アパートを新築する際に防音対策には大きく3つのカテゴリーが存在します。それは、下記の3つとなります。

  • 建物の間取りでの音対策
  • 建物の仕様による音対策
  • 個人でおこなう音対策

前項で説明した3つの音の種類、屋外から侵入する音建物の住戸間で発生する音、住戸内で発生する音に対して、3つのカテゴリーで音対策をしていくことになります。

間取りでの対策(木造アパートの音の問題の対策で必要なこと

屋外から侵入する音対策は立地条件にも影響を受けますが、サッシなどの開口部の調整や位置変更が考えられます。建物の住戸間で発生する音、住戸内で発生する音に対して、水周りの位置やクローゼットなどの位置が大事になってきます。


モクゾウアパートビルダーズでは、設計・施工を一括で請け負うことが可能ですすので、間取りを考えるプランニングの段階で音の問題への対策をすることができます。

より詳細な内容については下記のリンク先にまとめましたので、気になる方は確認してみてください。

>>新築木造アパートの音の音漏れ対策で必要なこと(間取り編)

建物の仕様による対策(木造アパートの音の問題の対策で必要なこと

建物の仕様による対策を考える場も3つの発生音に対策の視点で考えると上手く整理できます。

屋外から侵入する音対策は外壁や屋根材など仕上材やサッシの性能の影響を受けます。

建物の住戸間で発生する音は隣接する住戸の壁(界壁)の仕様と上下階の床・天井構成の性能の影響を受けます。

住戸内で発生する音はなかなか防音対策をするべきかどうかで評価が難しいのですが、部分的にトイレなどを吸音材で囲むことが考えられます。

この3つの音の中で一番音対策が必要になってくるのは、上下階の仕様になってきます。

なぜならば、界壁の仕様は建築基準法で遮音性能が制定されていますが、上下階の床についての遮音性能は建築基準法で制定されていないからです。

そうなってくると、ローコストの木造アパートを建てる場合は上下階の防音対策を取らない仕様にでてきますので注意が必要です。

より詳細な内容については下記のリンク先にまとめましたので、気になる方は確認してみてください。

>>新築木造アパートの音の音漏れ対策で必要なこと(建物仕様)

個人による対策(木造アパートの音の問題の対策で必要なこと

私たちは主に新築の木造アパートを提案しています。ただし問い合わせいただく中には既存の建物の防音対策について相談をいただくこともあります。そのような場合で建物が満室等の理由で工事ができない場合は個人での対策を提案させていただいておりますので、個人で行う防音対策についてもご紹介します。

個人で行う防音対策は、今、現在木造アパートにお住まいの方で、十分な音の対策が施されなかった木造アパートに住んでいる方向けにご紹介する対策方法です。

個人で行うことができる防音対策として代表的なものは下記の5つとなります。

  • 壁に本棚などの棚をおく
  • 床に厚手のマットや絨毯をひく
  • 音がでるもの(洗濯機など)の下に厚手の布をひく
  • 遮音カーテンをつかう
  • 窓サッシの隙間を養生する

これら5つの方法は個人でも簡単にできる音の問題への対策です。
壁に本棚などの棚をおくことは隣接する住戸の壁、床に厚手のマットや絨毯をひく、音がでるもの(洗濯機など)の下に厚手の布をひくは建物の住戸間で発生する音に対して有効な対策となります。

また遮音カーテンをつかう、窓サッシの隙間を養生するは屋外から侵入する音に、対する対策として有効となりますので、その建物の状況に応じた対策を行いましょう。

床に絨毯やマットをひくのはインテリアの雰囲気もアップできる点や上下階のから考えてかなり取り組みやすいのではないでしょうか。

より詳細な内容については下記のリンク先にまとめましたので、気になる方は確認してみてください。

>>木造アパートの音漏れ対策で必要なこと(個人対策編)

長屋の木造アパートは音の問題がでない?

これまでは木造アパートの音の問題の原因と対策について説明しましたが、実は木造アパートでも音に強い間取りがあります。ただし木造アパートといっても建築基準法での正しい用途名称は長屋となります。

長屋の形式としては二種類あります。長屋とは複数の住戸が水平方向に連なり壁を共有する形式の棟割長屋(むねわりながや)と、住戸を垂直方向に重ねたて床を共有する形式の重層長屋(じゅうそうながや)があります。
その中でも棟割長屋の2階建てはメゾネット形式となりますので、木造アパートの最大の弱点である上下間の音に関しては自分の部屋内となるので、必然的に気にする必要がなくります。
ただし、棟割り長屋のメゾネットの場合は必然的に1Rのような間取りは作れなくなるため、1LDK以上の間取りがメインになります。また、長屋の特徴としては、各住戸の入口つまり玄関が他の住戸と共有してはいけないことになっています。そのため重層長屋の場合は各住戸に専用階段が必要になります。

長屋について、少し補足すると建築基準法では特殊建築物に該当しないため、くくりとしては専用住宅つまり普通の一戸建てと同じ分類となるため、共同住宅と比較すると法律的に有利になる面があります。

そのため、各都道府県の条例で長屋規制がされていることがあるので、建築基準法以外の条例についての確認も重要となります。

木造アパートの音の対策を安くするには?

木造アパートの音の問題の対策にはどの業者に依頼する場合でも大なり小なり費用がかかってしまいます。私たちモクゾウアパートビルダーズでは、音の問題が発生しない仕様を標準仕様としています。

音の対策をすると大幅なコストアップしてしまい、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と同じくらい値段が高くなってきてしまうのではないかと、心配されるお客様もいらっしゃいます。

しかし、音の対策をプラスしても他の構造と比較して十分コストパフォーマンスがあります。

さらに、私たちは他の工務店より低価格で防音対策を講じた木造アパートの建築をすることが可能です。それはなぜかというと、木造アパートに特化しているという事と、社員大工がいること、様々なメーカーとの強いネットワークを持っているおかげで、安価に材料の仕入れを行うことができるからです。これは、木造アパートの建築を考えている方にとって大きなメリットになると私たちが考えています。

木造アパートを新築するなら、モクゾウアパートビルダーズ!

私たちモクゾウアパートビルダーズは、その名の通り、木造アパートに特化した木造アパート建築のプロフェッショナル集団です。

木造アパートを新築する場合、不動産投資として賃貸運営をはじめられる方がほとんどかと思います。

そして、初めて不動産投資にチャレンジされる方も多いかと思います。実際に私たちにご相談される方の中にも初めての不動産投資、賃貸運営という方が多くいらっしゃいます。

そのような場合には、モクゾウアパートビルダーズへご相談ください。弊社は全ての社員が木造建築に関する知識を持っております。そのため、営業・設計・施工の全ての社員が現場を見る能力を持っています。

さらに全ての大工は質の高い社員教育が行われた社員大工です。そのため、費用を抑えながら、質の高い木造アパートの建築を実現することができます。また、銀行や不動産会社などとの強固なネットワークもあるため、資金計画や賃貸運営のご相談も容易に行うことが可能です。

この機会にぜひモクゾウアパートビルダーズにご相談ください。見積もり、プランニングは無料です。

※木造アパートに音の問題の対策をしたいという方はお問い合わせの際に音問題への対策を行いたい旨をお知らせください。中古アパートなどの既存建物に対する防音工事のみのご相談も受け付けておりますので、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

お見積もり・プランニングは無料です!

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